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生理痛・冷え性にアプローチ!桂枝茯苓丸の効果と活用
renoba
はじめに
- 特に女性の生理不順、月経痛、PMS(月経前症候群)、更年期障害などの婦人科系の症状に効果的です。また、むくみや水分代謝の不調、ストレスによる心身の不調にも用いられます。
- 生理痛や月経不順、更年期の症状など、女性特有の問題に対して、体を自然に調整し、症状を和らげます。
- 女性に使われることの多い漢方薬として当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸 とありますが順番は少し無視していきたいと思います。
後日加味逍遙散(かみしょうようさん)についても記載していきます。- 実は男女問わず瘀血症状があれば使っていきます。
- とは言え、女性を見れば瘀血と考えよ という話もあるので女性に適応が多いという解釈でよさそう。
- 当帰芍薬散は利水薬が方剤内に多く含まれているため浮腫みなど水毒症状強い人にという鑑別(使い分け)が出来ます。
Contents
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):25
効果効能
コタロー
- 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える次の諸症:
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ。
クラシエ
- 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症
- 月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび
ツムラ
- 体格はしっかりしていて赤ら顔が多く、腹部は大体充実、下腹部に抵抗のあるものの次の諸症
- 子宮並びにその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、帯下、更年期障害(頭痛、めまい、のぼせ、肩こり等)、冷え症、腹膜炎、打撲症、痔疾患、睾丸炎
こんな人に使います
- 下腹部の痛み、月経不順、月経困難、下肢の冷えなどに使われます。
- 駆瘀血剤が含まれているため瘀血症状を解消するような方向に方剤が組まれています。
- 瘀血症状は様々ありますが、自他覚的にわかりやすいのが舌下静脈の怒張(舌の裏側にある2本の大きな血管)です。
- 青っぽく、綺麗な血管が通常ですが瘀血が酷いと紫色がきつくなり、ボコボコと膨らんでいるように見えます。
→自分で確認したい場合は鏡の前に立って舌の裏を見てください。
- 青っぽく、綺麗な血管が通常ですが瘀血が酷いと紫色がきつくなり、ボコボコと膨らんでいるように見えます。
- 女性で月経時にどす黒い血の塊みたいなものが出てくる方は瘀血症状が強そうです。
- 瘀血症状は様々ありますが、自他覚的にわかりやすいのが舌下静脈の怒張(舌の裏側にある2本の大きな血管)です。
- 下腹部や子宮だけへの効果だけではなく、身体全身の瘀血症状に使えます。
- 少し何かに当たっただけであざが出来やすい人にも使えます。内出血した後血管外に漏れ出た血液成分が吸収されにくく残りやすい…血の滞り(瘀血)という解釈です。
- 駆瘀血剤が含まれているため瘀血症状を解消するような方向に方剤が組まれています。
- 妊活に使われることがある。
- 牡丹皮に子宮機能を改善させる効果がある。←要確認。
- 産後の胎盤残留に使われることがあります。
- 胎盤を排出させる効果があるので妊娠中は使わないという解釈でよさそう。妊婦に対して使うと早産・流産の原因となる。
- 牡丹皮に下降性があるからって話だった気もする。←よく調べます…。
- 胎盤を排出させる効果があるので妊娠中は使わないという解釈でよさそう。妊婦に対して使うと早産・流産の原因となる。
産婦人科を受診されていた方が妊娠中は安胎薬として当帰芍薬散を服用されていて、産後に桂枝茯苓丸が処方されていてなんだこれは…と気になって調べたことがあります。
添付文書の適応症に記載ないんですよね…添付文書ホント使えない。
どんな薬?
構成生薬
- 桂皮(けいひ)、茯苓(ぶくりょう)、牡丹皮(ぼたんぴ)、桃仁(とうにん)、芍薬(しゃくやく)で構成されています。
各生薬の役割
- 桂皮 + 茯苓:冷えやのぼせを軽減してくれます。茯苓が余分な水分を尿として排泄してくれます。
- 桃仁 + 牡丹皮:活血作用があり、瘀血(おけつ:血の滞り、血の巡りの悪さ的な表現)を取り除いてくれます。
- 芍薬:下腹部の痛みを軽減してくれます。補血作用もあるので…
桂皮と牡丹皮の組み合わせで血の巡りをよくする作用が強化されつつ寒と温のバランスが整えられているようです。
注意点
妊婦さんには使わない
- 産後の胎盤残留に使うと述べていた様に出そうとする力があるので妊娠中には不適と考えられるようです。
類似する漢方薬
鑑別していく方剤
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):23
- 当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)で構成されています。
- 生理痛やむくみ、めまいのある方に使われます。
詳しくはこちら
当帰芍薬散でサヨナラ!女性の生理痛やむくみを改善する方法
加味逍遙散(かみしょうようさん):24
- 当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)、牡丹皮(ぼたんぴ)、山梔子(さんしし)、柴胡(さいこ)、生姜(しょうきょう)、大棗(たいそう)、薄荷(はっか) で構成されています。
- イライラしてしまう、眠れない、頭が痛い、更年期かも?など多彩な症状が気になる方に使われます。
詳しくはこちら
女性の心と体を整える漢方、加味逍遙散とは?
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