【漢方薬メーカー毎の違い】について、大手5社を徹底比較!!!
雨の日も快適に過ごす!低気圧による片頭痛を緩和してくれる漢方薬
renoba
はじめに
- 突如として襲ってくる頭痛、それが「片頭痛」です。
- 片側の頭が非常に痛み、まぶしい光や大きな音が辛くなるなどの症状が現れます。特に低気圧の時に発症する人も少なくありません。
- しかし、日本の伝統医学である漢方薬には、これらの頭痛を和らげ、予防するための方法があります。五苓散(ごれいさん)は、まさにその一つ。
- この記事では、片頭痛の原因となる低気圧への対策や、五苓散の有効な使い方について解説します。
- 梅雨の季節になると体調を崩す方、雨の日にひどい頭痛に悩まされる方、喉が渇いて水分を取るけど口渇は治らない方。
- 水滞(すいたい)が原因で体調不良となっていると思われます。
- 身体の水分バランスの異常を調整してくれる漢方薬を紹介したいと思います。
原因と対策は?
ストレス
- 原因:心理的なストレスは片頭痛の大きな引き金となります。
- 対策:則正しい生活リズムを保つ、適度な運動をする、ストレス管理をするなどが重要です。
食事
- 原因:一部の食物や飲み物(チョコレート、チーズ、カフェインなど)は、片頭痛を引き起こす可能性があります。
- 対策:頭痛を引き起こす可能性のある食品や飲料を避けるようにしてください。
睡眠
- 原因:適切な睡眠をとることが重要で、睡眠不足や逆に過度の睡眠も片頭痛を引き起こすことがあります。
- 対策:適度な睡眠時間を確保してください。
五苓散(ごれいさん):17
効果効能
- ツムラ:口渇、尿量減少するものの次の諸症:
- 浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタル、下痢、悪心、嘔吐、めまい、胃内停水、頭痛、尿毒症、暑気あたり、糖尿病
こんな方に使えます
- 口渇、浮腫、二日酔い、下痢、嘔吐、悪心、めまい、頭痛、尿量減少 などに使われる薬です。
- 消化管や体の過剰な水分を取り込み、口渇などを緩和して利尿してくれます。
- 胃や腸管など消化管での水分吸収障害が起こると水分を摂取しても口渇感を訴え、下痢を起こします。
- 消化管や体の過剰な水分を取り込み、口渇などを緩和して利尿してくれます。
お酒を飲んだ次の日に二日酔いになってしまう方にも使える薬です。
飲兵衛さんには必要ないと思われますが機会飲酒がある方は持っておいて損はないですね。
どこで手に入る?
顆粒タイプ
- クラシエさんの五苓散。1回1包、1日3回だと4日分ですね。
錠剤タイプ
- 小林製薬さんのテイラック。1回4錠、1日3回だと4日分になります。(やはり錠剤にすると少し割高感があります。
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どんな薬?
構成生薬
- 白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、桂皮(けいひ)で構成されています。
- 白朮、茯苓、沢瀉、猪苓は四苓湯という利水薬詰め合わせパックみたいな方剤に桂皮を加えたものになります。
生薬ごとの役割
- 白朮+茯苓:消化吸収を高め、消化管からの水分吸収を助けて全身へと巡らせ、腎臓へと送り出します。
- 脾、肺:主に水分吸収と分布を担当
- 沢瀉+猪苓:不要な水分を腎臓から膀胱へ送って利尿し、必要な水分を再吸収して脾胃へ送り出します。(主に再吸収を担当)
- 桂皮:血行を促進し、利水効果を高めてくれています。
五苓散による利水作用について
作用機序
- 白朮、茯苓、沢瀉、猪苓にはそれぞれ利水作用があり、西洋薬が得意とする抽出をおこなってみると単体でもその効果を示しますが五苓散には敵わないようです。
- 生薬の組み合わせで効果を補完し、副作用を低減するという漢方の妙味がわかる逸話ですね。
- アクアポリンに関与する作用機序が研究・報告されています。
注意点
脱水の方には使えません
- 余剰な水分のバランスを整えてくれる薬であるため、脱水という水分が足りていない状態は使用目標となりません。
- 汗をかいたり飲酒後の軽い脱水症状があり、水分補給しても口渇が治らない場合は水分吸収障害が起こっているので一緒に服用することで水分吸収を助けるため効果的です。
- 水分補給や点滴などと組み合わせれば効率的に体組織への水分補給ができるため使えると思われます。
利水薬と利尿薬の違いについて
- 漢方では利水薬、西洋薬では利尿薬と呼び方や役割が違います。
- 利水薬:体内の水分バランスを調節します。水分過剰なところから不足しているところへと調整を行います。調整した上で不要な水分は尿として排泄します。
- 水分の偏在を正す と表現されます。
- 利尿薬:腎臓の尿細管へと働きかけて水分の再吸収を阻害し、尿から水分を排泄します。足の浮腫、胸水など不必要な水分を取り除く時に使われます。
- 水分の再吸収に関わるチャネルはカリウムやナトリウムと関係するチャネルへの働きかけもあるためミネラルバランスが崩れたりします。
- 浮腫は取れるのですが必要とされている場所からも水分を奪ってしまうので扱いが難しいところです。
- 低Na血漿、低K血漿、高K血漿など電解質異常に注意が必要です。利尿薬と他薬の組み合わせにより電解質バランスが崩れていることは採血しないとわかりません。
類似の漢方薬は?
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):23
- 五苓散の一部を内包している方剤です。
- 浮腫み、冷え性、生理痛などに使われます。
- 詳しい説明は当帰芍薬散の記事を参照してください。
- 浮腫み、冷え性、生理痛などに使われます。
茵蔯五苓散(いんちんごれいさん):117
- 五苓散に茵蔯蒿を追加した方剤です。
- 利胆、清熱作用のある茵蔯蒿が加えられたことにより湿熱へ対応できるようになりました。
柴苓湯(さいれいとう):114
- 五苓散に小柴胡湯を合方した方剤です。
四苓湯(しれいとう)
- 五苓散から桂皮を抜いた方剤です。
- 桂皮が表に働き、温める、利水を強化する作用があります。
- 五苓散に比べると水滞は表まで症状が及んでいないか、体に熱があるときは桂皮を外してあげると良きと思われます。
- 桂皮が表に働き、温める、利水を強化する作用があります。
頭痛を主とした鑑別していく方剤は?
葛根湯(かっこんとう):1
- 汗が出ず、首や肩凝りを伴う風邪の初期、肩凝り、頭痛に用います。
- 葛根湯に関しては別の記事を参照してください。
呉茱萸湯(ごしゅゆとう):31
- 冷え性で胃腸虚弱な人の片頭痛に用います。
- 体質改善効果と即効性もあります。
- 呉茱萸湯に関しては別の記事を参照してください。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):38
- 冷えが強い人の頭痛に用います。
釣藤散(ちょうとうさん):47
- 高血圧傾向でめまいや頭痛の人に用います。
桂枝人参湯(けいしにんじんとう):82
- 冷え性で胃腸が弱く、下痢しやすい人の頭痛に用います。
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