【漢方薬メーカー毎の違い】について、大手5社を徹底比較!!!
長引く咳や痰にお悩みの方へ
renoba
- どうも咳が長引いて治らない、痰が絡んでいてどうにもならない。そんな方に見てほしい漢方薬。
Contents
清肺湯(せいはいとう)90
効果・効能
ツムラ
- 痰の多く出る咳
こんな人に使います
- 慢性気管支炎、慢性咽頭炎、肺炎、肺結核 などに使われます。
- 咳がなかなか治らず、痰が絡んで、声が嗄れるような方に使います。
- 喀痰が粘っこくて切れにくく、痰を排出するために咳をしたり、咽頭部に違和感が生じたり、咳き込みすぎてのどの痛みを生じる。
- 肺の熱により津液が消失していき喀痰が粘稠痰となっている。肺の陰が虚している。
- 肺を潤すような生薬が多い。
- 肺の熱により津液が消失していき喀痰が粘稠痰となっている。肺の陰が虚している。
どこで手に入る?
錠剤タイプ
- 小林製薬さんのダスモックです。
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どんな薬?
構成生薬
- 当帰(とうき)、麦門冬(ばくもんどう)、茯苓(ぶくりょう)、黄芩(おうごん)、桔梗(ききょう)、杏仁(きょうにん)、山梔子(さんしし)、桑白皮(そうはくひ)、大棗(たいそう、陳皮(ちんぴ)、天門冬(てんもんどう)、貝母(ばいも)、甘草(かんぞう)、五味子(ごみし)、生姜(しょうきょう)、竹筎(ちくじょ)で構成されています。
- 排膿湯(はいのうとう):桔梗、生姜、大棗、甘草が含まれています。
- 二陳湯(にちんとう):半夏、茯苓、生姜、陳皮、甘草から半夏を抜いたものが含まれています。
- 半夏は温性があるので抜かれています。
生薬ごとの役割
- 桔梗+生姜+大棗+甘草:
- 黄芩+山梔子+桑白皮:肺の熱を冷ましてくれます。
- 麦門冬+天門冬+五味子:肺を潤して、肺の熱を冷ましてくれる。
注意点
- かなり多くの生薬で構成されていることから薬の効きは鋭くないです。
- 効果が出現するまで時を要することが多いです。
- 長く止まらない咳、痰ような状態。急性疾患にはあまり使いません。
- 天門冬・麦門冬:消化に負担がかかるため消化器症状が出ることがあります。
- 二陳湯の加減方が含まれているので出にくいとは思われますが…。
- 当帰:腸管を動かす作用もあるためお腹を下すことがあります。
咳症状でみたときに鑑別していく方剤
小青竜湯(しょうせいりゅうとう):19
- 五味子、半夏、麻黄、乾姜、甘草、細辛、芍薬、桂皮
- 肺に冷えがあり、水を捌く必要がある状態。
- 咳も出るが喀痰は比較的薄くサラサラしていることが多い。
麦門冬湯(ばくもんどうとう):29
- 麦門冬、粳米、半夏、大棗、甘草、人参
- 清肺湯と同様に咳が出て喀痰が粘っこいが、こちらの方が切れにくい。
- 痰を排出するために咳き込みすぎて顔が赤くなるほど咳き込む。
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう):55
- 麻黄、杏仁、甘草、石膏
- 肺の熱を石膏で冷ましつつ麻黄で呼吸を楽にしてくれている。
- 咳は出るがあまり痰は出ない。
滋陰降火湯(じいんこうかとう):93
- 地黄、芍薬、当帰、麦門冬、天門冬、白朮、陳皮、黄柏、知母、甘草、生姜、大棗
- 陰虚が肺だけではなく全体に及んでおり、黄柏で下焦の熱を取ろうとしている。
- 慢性の肺疾患に対する方剤。生薬構成が清肺湯と似ています。
五虎湯(ごことう):95
- 麻黄、杏仁、甘草、石膏、桑白皮
- 麻杏甘石湯に桑白皮が追加されより咳止め効果が増強されています。
- 基本は麻杏甘石湯と同じ証。咳は出るがあまり痰は出ない。
苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう):119
- 茯苓、甘草、乾姜、五味子、細辛、半夏、杏仁
- 小青竜湯から麻黄を抜いたような方剤。去麻黄、桂皮、芍薬、加杏仁、茯苓
- 小青竜湯より温める生薬が減っているため肺に対する冷えが少ないと考えられる。
- 小青竜湯から麻黄を抜いたような方剤。去麻黄、桂皮、芍薬、加杏仁、茯苓
- 咳も出るが喀痰は比較的薄くサラサラしていることが多い。
- 麻黄による副作用が出る方や狭心症、腎機能低下がある人に対して使われます。
その他
- 聴診器にて肺を確認すると左側の肺でラ音がすることが多い とされる。
- 食後に服用する。(万病回春・咳嗽門の原典では食後に服用するとされている。)
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