【漢方薬メーカー毎の違い】について、大手5社を徹底比較!!!
【『薬屋のひとりごと』を漢方薬剤師が読み解く】気になる所3選!
renoba
これで白粉に関する知識がある程度網羅できたと思います。
現在では鉛が使われているような商品は原則存在しないようですが知っているのと知らないとでは天と地ほどの差がある話なので今回のような知っておいても損はないと思います。
それでは2つ目ですね。
薬屋のひとりごと 1巻
妃に出される食事を毒見するシーンでの猫猫のつぶやきに対して気になる文章がありますね。
「毒が怖いなら銀にするのは基本でしょうに」 と。
これはどういう経緯から来ているのでしょうか。
美しさと安全性の間の歴史
銀食器の輝き
毒と銀の関係
銀食器の歴史は、その美しさだけでなく、毒との関連性においても興味深い側面を持っています。
中世ヨーロッパの宮廷では、銀食器が毒物検出の手段として用いられたという話が伝えられています。
毒物検出における銀の役割
- 銀は特定の化学物質、特に毒素と反応する性質を持っています。
- たとえば、ヒ素や鉛などの毒素が銀と反応すると、銀は変色することが知られています。
- この特性を利用し、中世の貴族たちは食事中の毒物混入を警戒していました。
- 銀食器が食事と接触した際に変色が起きた場合、それは毒物が混入されている可能性があるとされ、警告のサインとして機能していたのです。
毒の検出のために銀食器を使うというのはここから来ているんですね。
毒物の検出と陰謀
- この時代には、宮廷の陰謀や政治的な暗殺が頻繁に行われており、食事への毒物混入は一般的な恐怖でした。
- そのため、銀食器はただの食器以上の意味を持ち、自身の安全を守るための重要なツールとなっていました。
- 銀食器が変色した場合、それは毒が盛られた警告として受け止められ、多くの命が救われたとされています。
銀と毒の化学的反応
- 銀が毒素と反応して変色する化学的プロセスは、現代科学においても関心の対象となっています。
- この反応は特定の化学物質の存在を示すバイオマーカーとして利用される可能性があり、科学的研究において重要な意味を持つと考えられています。
銀の抗菌性と歴史的用途
- 銀の物語は古代に遡ります。この貴重な金属は、その美しさだけでなく、優れた抗菌性により人類の歴史を通じて高く評価されてきました。
- 銀の抗菌性能は、古代の文明においても重宝され、水の浄化や食品保存、さらには医療用途に至るまで、多岐にわたる分野で活用されていました。
水の浄化と食品保存
- 古代の人々は、水やワインを銀製の容器に保管することで、これらの液体を長期間新鮮に保つことができました。
- 古代ローマでは、銀製の容器が広く用いられ、これらの容器に保存された水やワインは、長期間にわたり飲用可能であったとされています。
- これは、銀イオンが水中の細菌やウイルスと反応し、これらの微生物の成長を抑制する能力によるものです。
医療における利用
- 銀の抗菌性は、古代の医療においても重要な役割を果たしてきました。
- 例えば、古代ギリシャやローマ、エジプトでは、銀を傷の治療に用いていました。
- これは、銀が傷口の感染を防ぎ、治癒を促進する効果を持つことが知られていたからです。
- また、銀粒子を含むドレッシングは、傷口の治療に特に有効であるとされ、これらの文明において広く用いられていました。
ドレッシング材とは、キズを覆う医療用材料のことです。キズを覆うことで、外部からの刺激や細菌の汚染などを防ぎます。
日本褥瘡学会
近代医学への貢献
- 近代医学においても、銀の抗菌性能は重要な発見として認識されています。
- 特に、医療機器の滅菌や抗菌コーティングに銀が利用されるようになりました。
- 近代の病院では、銀を使用したドレッシングや包帯が広く用いられており、これらの製品は感染症のリスクを軽減する上で非常に効果的です。
現在では銀を含有したドレッシング材を利用することで創傷治癒の促進が認められているそうです。
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