方剤一覧
ここではブログ記事で書いた漢方薬や、今後書こうとしているものをまとめていきます。
念のためにあいうえお順にしています。今後ページを分けるなどして見やすくしていくつもりです。
ここになくて記事にある場合もあるので何とも言えませんが…。
- 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
- 葛根湯(かっこんとう):1
- 甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう):72
- 桔梗湯(ききょうとう)
- 桔梗石膏(ききょうせっこう)
- 芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
- 芎帰湯(きゅうきとう)
- 桂枝湯(けいしとう)
- 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
- 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
- 荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)
- 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
- 五苓散(ごれいさん)
- 紫陥湯(さいかんとう)
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):12
- 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう):10
- 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう):11
- 滋陰降火湯(じいんこうかとう)
- 滋陰至宝湯(じいんしほうとう)
- 四君子湯(しくんしとう):75
- 梔子柏皮湯(ししはくひとう)
- 四物湯(しもつとう)
- 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
- 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
- 小陥胸湯(しょうかんきょうとう)
- 小建中湯(しょうけんちゅうとう):99
- 小柴胡湯(しょうさいことう):9
- 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
- 小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
- 四苓湯(しれいとう)
- 辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
- 真武湯(しんぶとう)/玄武湯(げんぶとう)
- 大建中湯(だいけんちゅうとう):100
- 当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 桃紅四物湯(とうこうしもつとう)
- 人参湯(にんじんとう)
- 人参養栄湯(にんじんようえいとう)
- 八味地黄丸(はちみじおうがん)
- 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):14
- 白虎湯(びゃっことう)
- 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
- 麻黄湯(まおうとう)
- 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
- 麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)
- 抑肝散(よくかんさん):54
- 六味地黄丸(ろくみじおうがん)
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
- 黄耆 桂皮 芍薬 大棗 生姜 甘草
葛根湯(かっこんとう):1
- 桂皮 芍薬 生姜 大棗 甘草 葛根 麻黄
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう):72
- 甘草 小麦 大棗
すべて食材から成る漢方薬。子供の夜泣きに使われる。甘くて飲みやすい。
小麦を使っているので小麦アレルギーある人には使えない。
桔梗湯(ききょうとう)
- 桔梗 甘草
桔梗石膏(ききょうせっこう)
- 桔梗 石膏
咳止めに使える。石膏の清熱効果を桔梗が上焦へと薬効を引き上げてくれるので気道や咽頭の炎症を軽減してくれる。
芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
- (熟)地黄 当帰 川芎 芍薬 阿膠 艾葉 (炙)甘草
不正性器出血の多い女性に使用される。
止血効果のある艾葉と阿膠が入っている処方。阿膠と地黄の吸収を助けるために炙甘草が入っている。
ここから阿膠、艾葉、甘草を抜いて四物湯を作られた経緯がある。そこまで不正性器出血ないよねって人に四物湯が作られた様子。
芎帰湯(きゅうきとう)
- 川芎 当帰
血中の気薬である川芎と当帰の組み合わせ。
桂枝湯(けいしとう)
- 桂皮 芍薬 大棗 生姜 甘草
多くの方剤の基本となっている基本方剤。
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
- 桂皮 芍薬 大棗 生姜 甘草
桂枝湯と構成生薬は一緒だが、芍薬が増量されている。芍薬が鎮痛効果を示すため腹痛に効果が得られる。
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)
- 防風 荊芥 羗活 柴胡 薄荷 金銀花 連翹 前胡 茯苓 独活 甘草 川芎 桔梗 枳殻
おできの薬とされている。桔梗・連翹・荊芥・防風など含まれているため風邪にも使える。
荊防敗毒散から 取り除いて十味敗毒湯が出来た経緯がある。
炎症度合い 荊防敗毒散 > 十味敗毒湯のイメージ。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
- 地黄 山茱萸 山薬 牡丹皮 沢瀉 茯苓 附子 桂皮 牛膝 車前子
八味地黄丸に牛膝 + 車前子 とした方剤。
五苓散(ごれいさん)
- 白朮 茯苓 沢瀉 猪苓 桂皮
頭痛や二日酔いに使われることがある。
体内の水分の偏在を正してくれる薬。口渇は口腔内や咽頭付近に水分が足りてないと解釈できるし、むくみは下腿に水分が過剰と解釈できる。
4つの利水薬 + 桂皮 で温めつつ表証の湿も取り除こうとしている。
紫陥湯(さいかんとう)
- 柴胡 半夏 黄芩 大棗 人参 黄連 甘草 生姜 活楼仁
小柴胡湯に活楼仁と黄連を加えた処方。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):12
- 柴胡 黄芩 生姜 人参 桂皮 茯苓 半夏 大棗 竜骨 牡蛎 (大黄)
小柴胡湯去甘草加桂皮茯苓牡蛎竜骨とも解釈できる。
柴胡 + 半夏 を使用し、柴胡で上げて、半夏で降ろす。
大黄が入っている製品と入っていない製品があることに注意。服用してから下すようであれば去大黄の製品を使う事。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう):10
- 柴胡 半夏 黄芩 大棗 人参 甘草 生姜 桂皮 芍薬
小柴胡湯 と 桂枝湯 を合方した方剤。
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう):11
- 柴胡 黄芩 活楼根 桂皮 牡蛎 乾姜 甘草
滋陰降火湯(じいんこうかとう)
- 当帰 芍薬 地黄 天門冬 麦門冬 白朮 陳皮 黄柏 知母 甘草 <生姜> <大棗>
陰虚に対して使用し、虚熱を精する。鎮咳、祛痰する。
清熱して滋潤する作用の多い方剤。漢字からも陰虚を滋潤して降火させる。
滋陰至宝湯(じいんしほうとう)
- 当帰 白朮 芍薬 茯苓 陳皮 貝母 香附子 地骨皮 知母 麦門冬 薄荷 柴胡 甘草 <生姜>
四君子湯(しくんしとう):75
- 人参 茯苓 白朮(or蒼朮) 甘草 <生姜> <大棗>
食欲低下していて
気虚に使われる薬で、いろんな方剤に変化していく補気・補脾胃の基本方剤。
人参が茯苓と白朮で
(なんと怖いことに4って言いながら6も入っている摩訶不思議…。実は不思議な話ではないらしい。矯味のために昔は大棗と生姜を入れていたとか…?)
梔子柏皮湯(ししはくひとう)
- 山梔子 黄柏 甘草
四物湯(しもつとう)
- (熟)地黄 当帰 川芎 芍薬
血虚の基本方剤。地黄による消化器症状に注意が必要。食前で胃もたれなどするときは食後に服用するとマシになる。芎帰湯の加減方。
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
- 茯苓3~3.5 白朮3~3.5 人参2.5~3 地黄3~3.5 芍薬3 甘草1~1.5 黄耆2.5~3 桂皮3 当帰3~3.5 川芎3 <生姜> <大棗>
四君子湯 + 四物湯 に黄耆と桂皮を追加した方剤。気虚も血虚もある場合はこちら。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
- 柴胡 桔梗 防風 川芎 茯苓 独活(or羗活) 荊芥 甘草 生姜 (桜皮) <(樸樕)> <(連翹)>
小陥胸湯(しょうかんきょうとう)
- 黄連 活楼仁 半夏
小建中湯(しょうけんちゅうとう):99
- 桂皮4 芍薬6 大棗4 生姜1 甘草2 膠飴10-20
膠飴は麦芽糖なので子供にも飲みやすい。
桂枝加芍薬湯に膠飴を加えた方剤。桂枝湯に芍薬増量して膠飴を加えたものでもある。
小柴胡湯(しょうさいことう):9
- 柴胡7 半夏5 黄芩3 大棗3 人参3 甘草2 生姜1
少陽病の基本方剤。
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
- 麻黄 芍薬 細辛 乾姜 甘草 桂皮 五味子 半夏
小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
- 生姜 半夏 茯苓
吐き気を軽減してくれる。妊婦さんのつわりにも安心して使える方剤。
四苓湯(しれいとう)
- 白朮 茯苓 沢瀉 猪苓
五苓散から経皮を除いた方剤。体の内側や消化管内の過剰水分を血管内に取り込んで偏在を正してくれる。
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
- 辛夷 黄芩 山梔子 麦門冬 百合 石膏 知母 枇杷葉 升麻 <(甘草)>
慢性副鼻腔炎や蓄膿症に使われる。どこかのCMで有名になったような気もする。
真武湯(しんぶとう)/玄武湯(げんぶとう)
- 茯苓 芍薬 白朮 生姜 附子
大建中湯(だいけんちゅうとう):100
- 山椒 乾姜 人参 <膠飴>
おなかの冷えるので温めて痛みも取ってくれる方剤。
最近では術後癒着性イレウス予防などに使われる。(そもそも癒着性イレウスってそんなに長期予防する必要があるのか…?)
当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)
- 桂皮 芍薬 大棗 生姜 甘草 当帰 <膠飴>
桂枝加芍薬湯に当帰 + 膠飴 を追加した処方。小建中湯に当帰が含まれたとも解釈される。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 当帰 川芎 芍薬 白朮 茯苓 沢瀉
桃紅四物湯(とうこうしもつとう)
- 地黄 当帰 川芎 芍薬 桃仁 紅花
四物湯に桃仁と紅花を加えた方剤。桃仁と紅花が駆瘀血剤として機能するため四物湯の証に瘀血もあるとみて使われるか。
人参湯(にんじんとう)
- 人参 甘草 乾姜 朮
人参養栄湯(にんじんようえいとう)
- 黄耆 当帰 桂皮 甘草 陳皮 白朮 人参 芍薬 地黄 五味子 茯苓 遠志 <生姜> <大棗>
人参栄養湯ではない。たまに間違える人多い。
八味地黄丸(はちみじおうがん)
- 地黄 山茱萸 山薬 牡丹皮 茯苓 沢瀉 附子 桂皮
六味地黄丸に附子 + 桂皮 とした方剤。
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):14
- 半夏 黄芩 乾姜 甘草 大棗 人参 黄連
嘔気・嘔吐、軟便・下痢に使う。
消化管に熱がある状態。黄芩+黄連 で心熱(消化管や心の)を冷ます。
白虎湯(びゃっことう)
- 知母 石膏 甘草 粳米
知母 + 石膏 で清熱している。
白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
- 知母 石膏 人参 甘草 粳米
白虎湯に人参を加えた方剤。白虎湯証であり気虚でもあると考えられる。人参を加えることによる生津作用で
麻黄湯(まおうとう)
- 麻黄 杏仁 甘草 桂皮
麻杏甘石湯から石膏を抜いて、甘草と入れ替えたとも解釈できる。より表の寒邪を散らす方に薬効を振っている。
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
- 麻黄 杏仁 甘草 石膏
麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)
- 麻黄 杏仁 薏苡仁 甘草
抑肝散(よくかんさん):54
- 蒼朮 茯苓 川芎 釣藤鈎 当帰 柴胡 甘草
不眠に使われたり認知症の周辺症状に対して使われることが多くなった。子供の夜泣きに使われていた経緯があります。
六味地黄丸(ろくみじおうがん)
- 地黄 山茱萸 山薬 牡丹皮 茯苓 沢瀉
腎陰虚に使う方剤。